寄生虫女|私から多くのモノをむしりとった女。

その女と付き合いだしたのは29才の頃。
元々大学の同期で、学生の時はぜんぜん興味もなかったんだけど、
卒業してからも仲間内で年に数回は集まって飲むくらいの関係だった。

関係が急に変わったのは、突然呼び出されて初めて二人だけで飲んだ時のこと。
俺としては好意がある相手じゃないし、わざわざ二人で飲む必要もなかったんだけど、
その子は「デートに使える店」とか詳しくて、その日もお店を紹介されがてら会ったんだよね。
「職場の人間関係がさあ」とよくあるグチを聞きつつ酒を飲み、
見てたらその子、めっちゃお酒飲み続けるのね、案の定酔いすぎて帰れなくなりウチに泊めることに。
そしたら襲われた。当時自分には彼女はいなかったし、俺もまあいっか、って感じで。
で、彼女から告白されて、肉体関係になってしまった手前、
俺は男の責任的なものを感じて、なしくずし的に付き合うことに。

まあお付き合いはそれなりに楽しかった。仕事終わりにご飯食べたりとか。
お休みの日にはちょっと遠出したりとか。
で、だいたいそれが一か月くらい続いたのかな、いわゆる普通の「彼氏彼女」って関係が。

で、ある時突然、深夜に彼女から泣きながら電話がかかってきて、
「もう会社辞めたい」って言いだすんだよね。
平日で明日も仕事あるんだけど、って感じで、俺は早く寝たかったんだけど、
彼女は事細かに上司が自分の企画書をぜんぜん受け入れてくれない、
内容じゃなくて人間的に嫌われているから却下される、ってことをえんえんと話してくるの。
いちおう彼氏だし、話をうんうん聞いてたら、彼女が「じゃあ辞めてもいいよね?」って切り出してきた。
眠いのもあって「もう、しょうがないんじゃないそこまで嫌われてたら。辞めなよ」って言ってあげると、
「本当? 嬉しい」と言って彼女はやっと電話を切ってくれた。これでようやく眠れる。

で、その翌日の夜。彼女がウチにやってきて、「辞表たたきつけてきた」と。
まさかすぐ辞めちゃうとは思ってなかった。普通、次の仕事探してからじゃない?
で、さらに「同棲しよう」って言ってきた。
その言葉で一気につながった。こいつ結婚に持ち込もうとしてんじゃない? って。
初めて関係したあの日、酔った勢いじゃなくて計画的だったんだなって。
俺は別に結婚なんて考えてなかった。

お互い大学の時から実家を出て一人暮らしをしていて、
俺の部屋にいったん住まわせると帰る場所がなくなってマズイ。
けど彼女(もうこの時点で彼女と思ってなかったが)の勢い的に、その日は泊めた。

で、この時に一番怖かったのが、彼女が自分の部屋を解約して引っ越してきちゃうこと。
翌朝、俺は、はっきり「同棲はしたくない」と伝えた。
そしたら出勤前に彼女と大喧嘩。彼女は泣くし、会社に行かせてくれない。
しかたないので会社に電話してその日は休んで、彼女をなんとか説得。
説得というか示談。

会社を辞めたのは俺の「辞めなよ」の一言のせいだとめっちゃ主張してくる。
で、それを無下に断るとなんかストーカーされそうな勢い。
友達に相談、弁護士に相談、とか考えたが、話を広げすぎると、
彼女のプライドが傷ついてさらに大事件に発展するんじゃないか、という不安があった。

で、俺が彼女に提案したのは彼女の就職活動手伝い。
転職サイトの代理登録から職務経歴書の代筆、面接の練習まで付きあってあげた。
彼女はなんとか1か月で転職に成功。
と同時に、俺は彼女とやっと別れられた。

軽い気持ちの関係がここまで悪化するとは想像もしてなかった。
ああいう寄生虫目的の女は許せない。